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【ネタバレ】歪のアマルガム 第3回 「はんこつ」【漫画感想】

■歪のアマルガム
第3回 「はんこつ」

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■前回はこちら

『ねェ六道。「不気味の谷」って知ってる?』

『?』

 

教室に彌生と六道の二人きり・・・

 

『人じゃないモノ・・・例えばロボットとかCG。

 その見た目が人に近づけば近づく程、人は親近感を覚え好意的になる。

 ただ近づき過ぎると好意(それ)はある時、突然強い嫌悪感に転じる』

 

彌生は黒板にグラフを書いて説明する。

 

『この現象をグラフの谷になぞらえて、不気味の谷って呼ぶんだって』

『・・・・・・』

 

『私思ったの。あんたって逆よね。

 「妖」になり切れず人から半端に離れた”歪”

 谷に落っこちた”混ざり者(アマルガム)”

 

彌生の顔が醜くただれていく!!

 

・・・・・

・・・

 

・・・?

・・・ココは・・・・

 

六道が目を覚ますと、そこは何処かの病室のようだった。

 

「随分うなされてたね?大丈夫?久佐場六道君」

「!」

 

六道のベッド横でリンゴを剥いている左目が切り傷で塞がった優男が話しかけてきた。

 

「嫌な夢でも見たのかな?そういう時は早めに忘れちゃうコトさ。

 僕は牛頭次郎。牛の頭と書いて牛頭(ごとう)ね。

 珍しいから字面で見ると覚えやすいんだ。

 

 昔はゴズなんて渾名付けられたけど、親から継いだ苗字(モノ)だからね。

 正しく読んでもらいたいんだよ。あ、リンゴあるよ食べる?」

 

「は、はぁ・・・(なんだこの人・・・悪い人じゃなさそうだけど・・・)」

「ちなみに零課の課長をやらせてもらっててさ」

 

「えっ!!?」

「うちの影舟が迷惑かけたみたいだね。

 彼は”こう”なりがちだからね”こう”!」

 

応用の利かない直進バカってことか。

 

零課って黒水が言ってた・・・

 

『俺達は賽のみを捜査対象とする特務課だ。

 日ノ本の平和の為に俺はお前を処分する』

 

じゃあこの人が黒水の上司ってコトか・・・

なんかそんな感じに見えないけど・・・

 

「んん!美味しい」

「あの牛頭さん」

 

「ハイハイ」

「ココって病院・・・ですか?」

 

「うん。そうだね。総合病院の最上階。

 一般とは別に零課(ぼくたち)用に空けてもらっているんだ。

 一応非公開だからさ、申し訳ないけどね。できたウサちゃん」

「・・・・・・・・」

 

・・・・

・・・

 

「不運だったね」

「え」

 

「いや・・・不幸中の幸いか。

 君はこうして命を繋ぎ止めたワケだし。

 その場に偶然潜入捜査中の影舟が居合わせたコトも。

 残念ながら主犯は捕り逃しちゃったけど」

 

「主犯?」

 

「そ。凶気の”女科学者”サラ・ヴェーレン」

 

・・・!

 

「まー正直、コレがちょっと痛手でね。

 実は今回の潜入目的も彼女だったんだよ。

 五年前の彼女の加入で賽の科学力はハネ上がった。

 妖移植実験のキーパーソン。

 

 そもそも賽っていうのは”死の商社(ブラック・マーチャント)”

 科学兵器を作り売るコトで資金を得てきた犯罪組織でね。

 彼らが”妖”製造の技術を確立したら、おそらく技術(それ)は闇市場(マーケット)に流れる。

 最強の生体兵器さ。犯罪やテロを助長し、下手をすれば内戦が起こり国家は転覆する」

 

「っ・・・な・・・」

 

「誇張はしてないよ。”妖”にはそれだけ恐ろしい”力”があるんだ。

 そして君の中にもね。

 

 さて・・・それを踏まえた上でこれからの話をしよう。

 コレなんだい?」

 

牛頭はバッグを取り出し、六道に投げ渡した。

 

「!・・・俺の鞄・・・」

「そ。踏切の近くで部下が見付けてね。学生証・定期、携帯電話も残ったままだ。

 影舟にも確認したよ。賽(かれら)は一度も君の名を呼んでいないらしいね。

 多少乱暴な推測だけど、おそらく賽に君の個人情報は流れていない」

 

「えっと・・・」

「つまり追手の心配はないってコトさ。

 一応、君の周りの人間には一月見張りをつけておくけど・・・。

 あとは君が顔を変えて、別人として生きて行けば一件落着だ

 

「・・・・・・え?」

 

六道に衝撃が走った。

 

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「久佐場六道という人間は失踪・・・後に死亡として君には新しい戸籍と顔をあげるよ。

 ってコトだから、この書類をよく読んでココにサインを・・・」

 

「ちょっ!ちょっと待って下さい!

 なんでそんなコトしなくちゃいけないんですか!?

 さっき心配はないって言ってたのに・・・!!」

 

「・・・・」

 

「俺、嫌ですよ!そんなコトしたら家族とか友達とか、もう会えないってコトじゃ・・・」

 

「そんな身体で会ってどうするの?」

 

六道の下半身や左手はすでにがしゃ髑髏の骨で形成されている・・・

 

「っ・・・」

 

『人から半端に離れた”歪”・・・谷に落っこちた・・・”混ざり者(アマルガム)”』

 

「受け入れようよ。

 君の生存が賽にバレたら君の周りの人間にも危険が及ぶ。

 日常の中、その身体を隠し通すのが不可能なのはわかるでしょ」

 

「・・・・っ・・・ほ・・・

 方法はないんですか・・・この身体、元に戻す・・・方法は・・・」

 

「ないよ」

 

絶望の一言・・・

 

方法はね。だって妖細胞自体不明瞭な点も多いしさ。

 絶対ないとまでは言わないけど、そんな方法(モノ)探すのに時間や労力かける程

 余裕があるワケじゃないから」

 

「でっ、でも!零課(あなたたち)なら見つけられる可能性はあるんですよね!?

 俺・・・見付かるまで待ちますよ!どれだけでも・・・」

 

「何ヶ月?何年?もしくは一生、零課の世話になろうってのかい?

 おいおいやめてくれよ。迷惑じゃないかそんなコト。

 僕らの目的は賽の解体で君を匿うコトじゃない。

 

 それに定期的に視察があるとは言え、のびのびとした田舎暮らし

 その体が他の目にさらされない程度には生活できる・・・」

 

「っ・・・!俺は戻りたいんです!あいつらと一緒じゃないと俺は・・・!」

 

パシッ!!

牛頭は六道の胸倉を掴み、目の前に針のようなものをつき立てた。

 

「それはお前の事情だろ?」

 

ゾクッ・・・!!

今までのひょうひょうとした優男とは一変・・・なんて威圧感だ。

 

「そんなコトひっしに訴えるぐらいなら、僕らが頼み聞くメリットでも売り込みなよ。

 じゃないと人なんて動かない。

 ま、その身体で生きていいって言われたんだ。

 小さなコトにこだわるのは止めたほうがいい。

 過去は夢と同じ。さっさと忘れるに限るよ」

 

『六道~テストどうだったぁ~?』

 

しゃもじ・・・

 

『師範に新しい技教えてもらったのよ!見たいでしょ!ね!?六道!!

 逃げるな!男でしょー!!』

 

彌生・・・

 

六道はふと自分のスマホを見た。

そこには彌生から

『あんた今日来るんでしょうね?約束守ってよ!』

とラインが入っていた。

 

『あり・・・ガ・・・とウ。

 アなタは・・・諦メ・・・ない・・・デ・・・ね』

 

彼女の言葉を思い出す六道!

病室をあとにしようとした牛頭の背すじをザワつかせる気配!!

 

「・・・・」

 

「すいません・・・牛頭さん・・・

 それは俺にとって・・・簡単に諦められる程小さくはないんです・・・

 

 俺は”歪”でも”混ざり者”でも、久佐場六道でいたいんです!!

 

完全に妖として覚醒する六道!!

 

「成程コレが・・・妖細胞と人との融合体。

 それで、どうするんだい?

 その様子じゃ力尽くでココを出ようってコトなんだよね?

 でも僕は立ちはだかる。さて君は・・・

 僕をころす覚悟はあるのかい?

 

六道は覚醒した力で弾け跳んだ!!

凄まじい勢いで床が割れ、壁も破壊されていく。

 

速い!!

 

短命な失敗作なら何度も見たが・・・

コレはそれとは別格・・・

 

いや、もしかしたら完全体(あやかし)よりも・・・

 

六道のがしゃ髑髏の腕が牛頭目掛けて伸びていく!!

 

ピタッ!

 

寸止め・・・あと少しで確実に捉えていた。

 

「・・・・どうしたの?あと少し力を入れれば君は自由になれる・・・

 今しかないよチャンスなんて。

 僕は明日にでも君の顔を変えて手続きを・・・」

 

「俺は!・・・怪物でも・・・人ごろしじゃない・・・」

 

「んーが言った通り、よっぽどのお人好しだね。

 とりあえず刀から手を離そうか影舟」

 

六道の背後には黒水の姿があった。

すさまじいさっ気だ・・・

 

「コイツが暴走した時に、真っ先にころすのが俺の責任なんで」

「アハハ暴走じゃないよ。彼は怪物の力を人の意志で使い、

 そして人の意志で止めたんだ。

 そんな彼に僕は十分なメリットを感じたよ。そこで一つ提案なんだけど・・・

 君、零課に入らないかい?」 

 

次回に続く!!

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■前回

 

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